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社是、社訓、経営理念はなぜ必要なのでしょうか?

あなたの会社には、社是がありますか?

社訓、経営理念はありますか?




会社にとって、企業にとって、

「社是、社訓、経営理念って大事なんだー」って、先日、とある企業さんの従業員さんとお話ししてて思ったんです。


その従業員さんはこう言いました!


「今の会社を辞めようと思ったこと、何回もあります」と。



どういう時に辞めたいと思ったのか尋ねると、

「自分の仕事に対するやり方や価値観が、周囲と大幅に違った時」

とか


「自分と同じ仕事のやり方や価値観をもった人間がこの組織には、いない、いても数人だと思った時。」



具体的には・・・



「自分はお客様第一優先に考えているけれど、周囲の大多数は、自分の仕事のやりやすさに優先順位をおいている」


とか

「自分は、みんなが働きやすい職場づくりを考えているのに、大多数の人間が、そんなの関係なく、時間がきたら帰って、お給料がもらえればそれでいいと思っている」



彼女のお話を聞いていて、私は思いました。


「そりゃあ、辞めたくなるよね。

そして、私も同じような経験がある!!」と。


価値観が違う人たちと一緒にいるのは、辛いものです。



入社してみてから、価値観が違うと思ってせっかく雇い入れた従業員さんに辞められてしまうのは、もったいないです!!


だからこそ、会社には、社是、社訓、経営理念が必要で、それを、採用面接の際に、会社側は応募者に、自社の社是、社訓、経営理念に賛同するのかを確認すべきなのだと思いました。


そして、入社後は、朝礼、朝会、MTGなど、ことあるごとに、従業員の皆で意識することが大切なのだと思いました。


何故ならば、人って、忘れる生き物だから。


社長が決めた、もしくは会社が決めた、社是、社訓、経営理念に賛同してきた新入社員がいても、現場の先にいる先輩たちが我流のやり方で仕事をしていたら、どうでしょうか?


新入社員さんはこう思うでしょう。

「ここの会社って、うわべだけなんだ、表面上だけなんだ・・・」って。


社長の想いに共感して入社してきた従業員さんを大切にするためにも、現場でも日々、みんなで意識することが必要ではないでしょうか?



あ、最後に簡単に、社是、社訓、経営理念について触れたいと思います。





【社是とは・・・】

会社の経営上の方針またはその主張を表す言葉、具体的には会社の経営理念をもとに、経営方針を分かりやすい言葉で表現し作成した、その会社において最も重要なもののこと。



【経営理念とは・・・】

広辞苑の定義によると、「企業行動における基本的な価値観、精神、信念、あるいは行動基準を示したもの

どういった目的を持ってその企業を経営しているのか、何のために経営しているのかなどを表現しています。




だからこそ、社是の目的はその会社が何のために社会に存在しているのかの存在意義を明確にし、また会社の経営がどこに向かっているのかという方向性を、全社員に浸透させるためだどいうことになりますね。



一方の社訓とは、その会社で働く全社員が守るべき会社の理念や心構えを示したもの。


社是と社訓の大きな違いは、対象となるものが異なる点。


社訓はその会社の社員だけに向けて示す教訓なので、対外的なものではありません。


対して社是は企業が掲げる経営方針であり社員だけでなく対外的にも示すものなのです。




あなたの会社に社是、社訓、経営理念はありますか?

方向性を明確にし、それを常に意識し続ける環境を作ること。



それが、結果、あなたの組織をより強固なものにするのではないでしょうか?